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人工透析とは

模式図:腎臓

腎臓のはたらき

腎臓はおなかの後ろ側、後腹膜臓器として背骨を挟んで左右に一個ずつあります。その大きさは長さ12cm程度で、重さは150gほどです。
腎臓の役割としては、体内の老廃物(毒素や余分な水分)を除去し尿として排泄する、身体を弱アルカリ性に保つ、血液や赤血球の量の調節する、骨の健康を維持する、電解質のバランスの調節する、 ホルモンをつくるなどがあります。

  • 尿をつくる

    身体老廃物の排泄
    電解質のバランスの調節
    体内の水分量の排泄
    身体を弱アルカリ性に保つ

  • ホルモンをつくる

    血液や赤血球の量の調節
    血圧を調節
    ビダミンDを活性化

腎臓病の早期発見

腎臓病は、初期の頃には自覚症状がほとんどありません。早期に発見するには年に1〜2回ほどの定期検診を受けるようにしましょう。たんぱく尿、血尿が陽性の場合には腎臓の働きが悪くなっていることが疑われます。

腎臓病の種類と治療方法

腎臓病はたいへん多くの種類がある病気です。症状や経過も異なり、それによって治療法もさまざまです。何か症状があった時には、その後症状がおさまっても、ゆるやかに進行する可能性もあります。自己判断せず、医師の診断を受けるようにしましょう。

1.慢性腎炎(慢性糸球体腎炎)

腎臓の中の糸球体と呼ばれるところに病変が生じます。そのため慢性糸球体腎炎とも呼ばれます。通常、自覚症状は乏しく、せいぜい浮腫や高血圧に伴う症状くらいで健康診断で血尿やたんぱく尿を発見され病院へ紹介されます。外来での定期検査による経過観察を行います。

2.ネフローゼ(ネフローゼ症候群)

血液中の蛋白質は腎臓でろ過され体内に戻されますが、腎臓のろ過機能が正常に動作せず、大量にオシッコとして排出されてしまい、血液中の蛋白質が少なくなります。ネフローゼは基本的に入院治療が原則です。

3.腎硬化症

高血圧により腎臓 の血管が硬くなり、腎機能が低下します。血圧の管理が主な治療になりますが、さらに、脱水症と、鎮痛薬・抗生物質などの内服薬による腎機能の急激な悪化に注意が必要です。

4.多発性のう胞腎

両側の腎臓に多発性の嚢胞(嚢胞液という液体が詰まっている袋)ができる先天性腎疾患で、多くは腎不全に至ります。遺伝性の病気なので、家族の方も検査を受け早期発見・治療をしましょう。

慢性腎不全の治療方法・透析

腎不全の治療には、人工透析(血液透析・HD)が不可欠となります。
透析は腎臓の機能を人工的に代替する治療方法です。
腎不全に陥った患者が 尿毒症になるのを防止するには、腎臓の代わりに、血液を半透膜の透析装置(人工腎臓・Dialyzer)でろ過し、尿毒素・老廃物・水分などを取り除いたあと、再び身体に血液を戻す治療を行います。
通常の透析治療は1回4〜5時間かかり、週2〜3回通院することになります。

血液透析とシャント

血液透析では十分な血液量を得るために,動脈と静脈を体内または体外で直接つなぎ 合わせる外科的な施術が必要となります。それをシャントといいます。十分な血液流量が確保できるよう、透析ができるほどの太い血管を形成するための手術のことです。
くぼじまクリニックでは、より目立たない内シャントの形成術も施行しています。

模式図:動脈吻合部(シャント)
2.人工透析の流れと日常生活の注意